【メディア掲載】中日新聞:2016年3月25日付朝刊

「カンパイ・チャリティ」に大賞

「寄付月間」企画で善意400万円

日本に寄付の風土を広げようと、昨年十二月に官民で初めて取り組んだ全国キャンペーン「寄付月間」の公認企画で、あいちコミュニティ財団(名古屋市東区)などの「カンパイ・チャリティ」が大賞に選ばれた。「子どもたちの未来にカンパイ」を合言葉に、寄せられた善意は約四百万円に達した。(安藤孝憲)

「かんぱーい」。夜の居酒屋に、ジョッキをぶつけ合う快音が響く。料理が並ぶ卓上には、寄付の仕組みを伝える黄色いポップ。生ビール一リットル(一般的な中ジョッキで二杯強)分の注文で一円が、貧困などに苦しむ子どものために寄付される-。「社会の役に立つなら、もう一杯」。上機嫌な客の声も聞こえてきそうだ。

あいちコミュニティ財団と、東海三県を中心に飲食店向けに生ビールを卸す酒類・食品販売会社「マルト水谷」(春日井市)が昨年末に始めたこの企画。参加店舗は二十一日現在で千九百三十八店に達した。

実際の寄付金は同社が売り上げから拠出。価格上乗せがなく店も客も負担を感じないのが取り組みが広がった一つの要因だ。寄付への三位が注文に結び付けば、利益にもつながる。担当者は「参加店を選んで足を運ぶのも一つの寄付と捉えてもらえれば」と話す。

寄付月間推進委員会(委員長・小宮山宏三菱総合研究所理事長)が「もっとも先駆的で広がりを持つ取り組み」として評価し、第一回の大賞企画に選んだ。十三日、東京で表彰式があり、財団の木村真樹代表理事は「賞品の付加価値の一つに『寄付』が加わればと思い企画した。今後もさまざまな方法を考えたい」と意気込む。

チャリティの期間は三月末まで。寄付金は公開での選考の末、いずれもNPO法人で入院する子どもたちの遊びを支援する「ぷくぷくばるーん」(名古屋市)と、長久手市で子ども食堂を運営する「楽歩」の活動に助成することが決まった。

参加店や最新の寄付総額などは専用ホームページで確認できる。

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